最近世間をにぎわせているニュースの中の一つに、通貨の混乱がある。

かなり幅広く報道されているので、ご存知かと思うが、この問題は当面続いていくことが予想される。
既に報道が落ち着いてきたこともあって忘れている方もいるかもしれないので、事の流れを載せておこう。

元々、政策担当者や中央銀行に対する不信感が投資家の間で長い間取りざたされており、トルコからの撤退意欲が強まっていたところに来て、さらに米国政府が同国に対してアルミ・鉄鋼関税を引き上げると発表したことで、一気にトルコリラ離れが加速した。この報道と共に、トルコリラは一瞬のうちに通貨価値を2割以上減らすことになったのだ。

下に載せたのがトルコリラの動きである。

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尖がっているところが、報道があった日だ。

その後は、若干の売られすぎから戻すこととなってはいるが、動きを見る限りでは再度上に向けて動いていることがお分かりであろう。因みに、このチャートはUSD/TRYなので、チャートが上に向けば向くほどトルコリラが下落しているということになる。

このことをきっかけというわけではないかもしれないが、多くの新興国通貨が売り込まれており、時を同じくして南アフリカやアルゼンチン、インドネシア、ハンガリーなどの通貨も大きく売られている。

そんな中で一段と大きな動きになっているのがベネズエラであり、先日この国はデノミを行い自国通貨を10万分の一に切り下げた。ベネズエラは元々ボリバルという通貨を使っていたが、このボリバル10万に対して1ボリバルソベラノと交換することになった。このボリバルソベラノは同国が独自に発行している原油価格連動仮想通貨の「ペトロ」とペッグするとしている。ベネズエラの政府によれば1ペトロ=3600ボリバルソベラノになるという。

ペッグさせることにより通貨の安定を図るつもりだと思うが、ベネズエラのハイパーインフレは止まる気配はなく、国際通貨基金IMFによれば年内にも同国はインフレ率が年率100万%に達すると公表していることでもわかるように、ペトロ自体も価値を失う可能性が高い。

ペッグを成功させるためにはそれ相応の資金が必要になるわけである。

 

そんな混乱の中にあって、非常に力強い伸びを見せているのが米国の主要指数であるS&P500インデックスだ。

今年一月に高値を付けてから二月には大きく調整が入ったわけであるが、約7か月をかけて前回の高値を超えることに成功している。

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残念なことに、前回の高値は終値ベースのものであったわけだが、今回は取引時間中の高値ということである。

これだけ強い動きが持続可能なのは、米国ならではといっていいだろう。

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